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- 自分が書いた文章は、なぜだか読みにくいと感じる
- ブログを始めたけれど、文章を書くのが苦手だと気づいてしまった
- 文字が多くても「読みやすい」と感じる文章の秘密が知りたい
「ブログの文章は読みやすい方が良い」
そんなことはわかっていても、読みやすい文章を書く具体的なコツがわからないという方も多いのではないでしょうか。
こういうコツって意外と学校では習わないものです。
私自身は読みやすい文章の書き方をどこかで学んだ記憶がありますが、確か大学とかだったような気がします。
試しに夫に聞いてみたら「学校で教わったことはない」と言っていました。
「習ってないのにできるわけないじゃん」と思うかもしれません。
それは本当にその通りです。
通常なら他のブログ等を読んで「なぜこの文章が読みやすいのか」を分析し、自分の文章に生かしていくというプロセスが必要となります。
でも今回は私が経験的に身に付けた「読みやすい文章の13のコツ」をご紹介するので、そんな面倒なことはしなくて大丈夫です。
このコツを意識して文章を書くだけで、あなたのブログ記事が劇的に読みやすくなりますよ!
ブログで読みやすい文章を書くコツ13選
読みやすい文章を書くコツは以下の13個です。
- 一文の中に伝えたいことは1つにする
- 「小学5年生にも伝わる文章」を意識する
- 一文は長くても60文字程度にする
- 主語と述語の関係性を意識する
- 修飾語と被修飾語の関係性を意識する
- 余計な言葉を省く
- 読点は適度に打つ
- 箇条書きを活用する
- 改行を多く使う
- 同じ語尾を3回以上続けて使わない
- 「」を効果的に使う
- 文字装飾を使いすぎない
- リズム感を意識する
一つずつ解説していきますね。
1.一文の中に伝えたいことは1つにする
まず一番意識してしてもらいたいことは「一文の中に伝えたいことは1つ」ということです。
よく「1センテンス1メッセージ」とも言われます。
一文の中に伝えたいことが複数入っていると文章が長くなり、何を伝えたいのかわからない文章になってしまいます。
具体例を以下に示します。
生活習慣病とは食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が発症にかかわっている病気の総称ですが、その中にはがんや心臓病、脳卒中、糖尿病などが含まれます。
生活習慣病とは、食事や運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が発症に関わっている病気の総称です。生活習慣病の中には、がんや心臓病、脳卒中、糖尿病などが含まれます。
悪い例の方には「生活習慣病の要因」と「具体的な疾患名」の両方が含まれており、やや読みにくい印象を受けます。
良い例は、悪い例の文章を2文に分けただけですが、1センテンス1メッセージとなり読みやすくなりました。
2.「小学5年生にも伝わる文章」を意識する
文章をわかりやすくするには「小学5年生にも伝わる文章」を意識すると良いと言われています。
なぜ小学5年生なのかについては、残念ながら明確な根拠が見つけられませんでした。おそらくその位の年齢になるとある程度の言語能力が身につくから、だと考えられます。
小学5年生にも伝わる文章を書くためには、以下のポイントを抑えると良いです。
- 難しい表現を使わない
- 難しい漢字を使わない
- 専門用語を極力使わない
- 話の構造をシンプルにする
もちろん、扱うテーマによっては専門用語等を使う必要性が出てくると思います。その場合も、解説は可能な限り簡単な表現を用いるなどの工夫が必要です。
3.一文は長くても60文字程度にする
一文が長すぎる文章は、読む人にストレスを与えます。
長ければ長いほど文章の構造が複雑になり、単語と単語の関係性がわかりにくくなるからです。
というか単純に、やたら長い文章ってそれだけで読む気をなくしますよね。
一般的に読みやすいと言われる文章の長さは媒体によって変わりますが、ブログの場合は長くても60文字程度にしておくのがおすすめです。
逆に一文が短すぎる文章ばかりだと、一文の情報量が少なく「なんか頭悪そう」な文章になってしまいます。
具体的な例を見ていきましょう。
【一文が長すぎる】
生活習慣病の予防のためには、カロリーのとりすぎに注意して栄養バランスの取れた食事をとることや1回30分以上の運動を週2回以上続けること、睡眠時間を確保してしっかり休息をとることが重要です。
(93文字)
【一文が短すぎる】
生活習慣病予防のために大事なことはまず食事です。カロリーのとりすぎには注意しましょう。栄養バランスも意識しましょう。また、運動も大事です。1回30分以上の運動を週2回以上続けると良いです。休息のために睡眠も大事です。睡眠時間はしっかり確保しましょう。
(一文あたり11~24文字)
生活習慣病の予防のために重要なことは食事、運動、睡眠の3つです。まず食事に関しては、カロリーのとりすぎに注意し、栄養バランスを意識しましょう。次に運動に関しては、1回30分以上の運動を週2回以上継続して行うと良いです。最後に睡眠に関しては、睡眠時間を確保してしっかりと休息をとることが大事です。
(一文あたり32~39文字)
もしも文章が長いな…と感じても、いちいち数えるのは面倒ですよね。
そんなときはWord等で文字数をカウントしてみるのがおすすめです。文章をコピペして、文字数カウントしたい一文をドラッグして選択すると文字数が表示されます(下の画像参照)。
4.主語と述語の関係性を意識する
一見普通の文章に見えても、主語と述語だけを抜き出すと文章が成り立たなくなっていることは意外と多いです。
以下の文章に注目してみてください
私のモーニングルーティンは、生活習慣病予防のために朝早く起きて散歩をしています。
この文章から主語と述語を抜き出すと…
私のモーニングルーティンは散歩をしています。
なんかちょっと変だと思いませんか?
「モーニングルーティン」という名詞自体は、散歩をすることができないからです。この場合述語が名詞の形になっていないと不自然です。
修正するとこうなります。
私のモーニングルーティンは散歩をすることです。
自然な文章な文章になりましたね。
もしくはこう修正することもできます。
私は(モーニングルーティンとして)散歩をしています。
今後は主語が「私」になったので述語は「散歩をする」という動詞につなげることができます。
自分の書いた文章に違和感を覚えたら、一度主語と述語だけを抜き出した状態で文章が成り立つかを確認してみてくださいね。
5.修飾語と被修飾語の関係性を意識する
なんだか難しい言葉が出てきました。
修飾語とは、主語や述語などの内容を詳しく説明する言葉です。被修飾語は、修飾語がかかっている言葉のことを指します。
ちょっとわかりにくいと思うので、具体例をあげて説明します。
たった10分で私が作った料理を夫は食べ終わった。
この文章では「たった10分で」は「作った」にかかっているのか「食べ終わった」にかかっているのがわかりにくいです。
修飾語は被修飾語に近づけると、関係性が明確になります。
- 私がたった10分で作った料理を夫は食べ終わった。
- 私が作った料理を夫はたった10分で食べ終わった。
2つの文章を比べると、少し意味が違うことがわかります。
このように修飾語と被修飾語の関係性を意識していないと、読者が思わぬ誤解をしてしまう可能性があります。
「もしかしたらこういう意味にもとれちゃうかも?」と想像しながら文章を読み返してみてくださいね。
6.余計な言葉を省く
余計な言葉が多いと文章が長くなり、読みにくくなってしまいがちです。
例えばこんな文章はどうでしょうか?
私の生活習慣の問題点は、夜更かしをしてしまい朝起きられなくなってしまうということに問題があると考えられます。
明らかに無駄な言葉が多いですよね。
修正するとこうなります。
私の生活習慣の問題点は、夜更かしをして朝起きられないことです。
大分すっきりしました。
ほぼ同じ意味ですが、文字数は52文字から30文字に減らすことができました。
ただし、余計な言葉を全てなくせばいいというわけではありません。余計だと思って省いたら、なんだか味気ない文章になってしまうこともあります。
周りの文章とのバランスを考えながら、省けるところは省くようにすると良いです。
7.読点は適度に打つ
読点(、)には文章にリズムを与える役割があります。「読点=息継ぎのタイミング」と考えて打つと自然です。
読点が多すぎる文章だと、やたら息継ぎが多い人みたいになってしまい不自然です。逆に読点がない文章も、息継ぎしない人みたいで不自然です。
読点が多すぎる文章の例を挙げます。
私は、今まで、体が丈夫で、病気にかかったことも、ほとんど、なかったので、今回の、健康診断で、D判定になって、驚いています。
読点を打ちすぎてロボットみたいになってしまいましたね(笑)
次は読点がない文章の例です。
私は今まで体が丈夫で病気にかかったこともほとんどなかったので今回の健康診断でD判定になって驚いています。
息継ぎがない感じがして、読む方も疲れてしまいます。
適切な位置に読点を打ってみるとこうなります。
私は今まで体が丈夫で病気にかかったこともほとんどなかったので、今回の健康診断でD判定になって驚いています。
どうでしょう?違和感なく自然に読めるようになったのではないでしょうか。
また、言葉を並列させるときにも、読点を使うとわかりやすくなります。
例えば以下のような文章です。
私の母は人一倍優しくて、芯が強くて、賢い女性です。
ただし並列させる言葉が多かったり、文章が長くなったりする場合には、次に説明する箇条書きを使うことをおすすめします。
8.箇条書きを活用する
文章の中で情報をいくつか並列するときは、箇条書きを使うとパッと見て情報が入ってきやすくなります。
まずは箇条書きにしていない文章の例です。
生活習慣病の予防のために重要なことは食事、運動、睡眠の3つです。まず食事に関しては、カロリーのとりすぎに注意し、栄養バランスを意識しましょう。次に運動に関しては、1回30分以上の運動を週2回以上継続して行うと良いです。睡眠に関しては、睡眠時間を確保してしっかりと休息をとることが大事です。
これを箇条書きにしてみます。
生活習慣病の予防のために重要な3つのこと
- 食事:カロリーのとりすぎに注意し、栄養バランスを意識しましょう
- 運動:1回30分以上の運動を週2回以上継続して行うと良いです
- 睡眠:睡眠時間を確保し、しっかりと休息をとることが大事です
先ほどの文章と内容は全く同じですが、情報が整理されて見やすくなりました。
今回は簡単な説明に留めておきますが、箇条書きというのは意外と奥が深いです。詳しく知りたい方はこの本を読んでみると理解が深まります。
9.改行を多く使う
同じ文章でも改行を使うことでグッと読みやすくなります。
まず、改行をしていない文章がこちらです。
継続した運動習慣を身に付けたいなら、ジムに通うのがおすすめです。なぜならジムでの運動は天候に左右されないですし、会費を払うことで「もったいないから行かなきゃ」という気持ちになるからです。また、ジムで共に運動する仲間ができることで、お互いの刺激となりさらに継続しやすくなります。トレーニングの重量が上がると自己肯定感も上がるので、いいことずくめですよ。
改行を使うと以下のようになります。
継続した運動習慣を身に付けたいなら、ジムに通うのがおすすめです。
なぜならジムでの運動は天候に左右されないですし、会費を払うことで「もったいないから行かなきゃ」という気持ちになるからです。
また、ジムで共に運動する仲間ができることで、お互いの刺激となりさらに継続しやすくなります。
トレーニングの重量が上がると自己肯定感も上がるので、いいことずくめですよ。
全く同じ文章ですが、どちらが読みやすいと感じましたか?
おそらく後者の方が読みやすいと感じる方が多いと思います。
特に最近ネット上の文章はスマホで読まれることが多いので、改行をしていない文章だと文字がぎゅうぎゅうにつまってしまい読みにくく感じます。
ブログ記事を書いたら必ず、スマホでの見え方も確認しておきましょう。
10.同じ語尾を3回以上続けて使わない
同じ語尾を繰り返し使うと、文章が単調で子供っぽい印象を受けます。
例えばこんな文章です。
今日は待ちに待ったセミナーの日です。どんな内容が学べるのか、今から楽しみです。学んだ内容は職場に持ち帰って生かしたいです。職場の皆さんの役に立てるよう頑張りたいです。
この文章は「です」という語尾が4回続いています。もはや文章の内容より語尾の方が気になってしまう方もいるかもしれません。
同じ語尾が続かないように、以下のような色々な語尾のバリエーションを知っておくと便利です。
- 「~です」「~ます」
- 「~でした」「~ました」
- 「~でしょう」
- 「~してください」「~しましょう」
- 「~かもしれません」
- 「~でしょうか」
- 「~そうです」「~ようです」
- 「~とされています」「~と考えられます」
11 .「」を効果的に使う
「」(かぎかっこ)は一般的にセリフを表すことが多いですが、文章の中で商品名や固有名詞、重要なキーワードなどを強調するときにも使えます。
以下の例文のような形で使ってみてください。
- 健康のために重要なことは「食事」「運動」「睡眠」の3つです。
- 最近行った「キルフェボン」というお店のタルトが美味しかったです。
12.文字装飾を使いすぎない
文章を強調するために太字やマーカー等の文字装飾を使用すると、パッと見て重要な部分がわかりやすくなります。
ただし使いすぎは厳禁です。
逆に重要な部分がわかりにくくなり、しつこい印象を受けてしまうことがあります。
例えばこんな感じです。
生活習慣病の予防のために重要なことは食事、運動、睡眠の3つです。まず食事に関しては、カロリーのとりすぎに注意し、栄養バランスを意識しましょう。次に運動に関しては、1回30分以上の運動を週2回以上継続して行うと良いです。睡眠に関しては、睡眠時間を確保してしっかりと休息をとることが大事です。
なんだか「絶対読んで!!」という圧を感じます(笑)
重要な部分がわからないとかそういう以前に、文字装飾だけで押しつけがましい感じが出てしまい、読む気を失わせてしまいます。
「全部大事なことなの!」と言いたい気持ちもわかりますが、文字装飾は文章全体の10%以下くらいに抑えてピンポイントで使用するのがおすすめです。
WordPressで文字装飾をする場合、基本的にはこの2種類で十分です。
- 通常の強調は太字のみ
- 特に重要な部分は太字+マーカー
今まで装飾を多用していたという方は、思い切って減らしてみてくださいね。
13.リズム感を意識する
これまで色々と細かいテクニックについて述べてきましたが、結局は「リズム感のある文章は読みやすい」という一言に尽きます。
「文章のリズムって何?」という方は、一度自分の文章を音読してみてください。
その後、読みやすいと感じる文章を音読してみましょう。
何か違いを感じられましたか?
おそらく「テンポよく読める」とか「重要なところでは一旦止まる」とかそういったことを感じたのではないでしょうか。
最後にちょっと抽象的な話になってしまいましたが、リズム感が良くなるような言葉選びをしていくと、あなたの文章が読みやすいものに変わっていくはずです。
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最後に:上手な文章を真似るのが近道
読みやすい文章を書くためのコツ、結構たくさんありましたね。
ただこれは感覚的に身に付けたものも多いので、とにかく「上手い文章を読んで真似る」ことが文章力を上げる一番の近道ではないかと思っています。
もし文章に自信がないなら「この人のブログ読みやすい!」と感じたものを、一度写経のように書き写す練習をしてみてください。きっとヒントが見つかるはずですよ。
最後まで読んでいただきありがとうございました!